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罰則は懲役5年・罰金1,000万円も?違法な不用品回収を避けるために知っておくこと

あなたの身近にも?急増する違法な不用品回収業者

「即日回収OK!」「格安で処分します!」「無料でお引き取り!」

引越しや大掃除の時期になると、こうしたチラシや軽トラックを見かけたことはありませんか?
実はその多くが、法律上“違法業者”である可能性があります。

川崎市は、市民がこうした業者を利用してトラブルに巻き込まれるのを防ぐため、注意を呼びかけています。

※詳しくは、川崎市公式サイト「不用品回収業者にご注意ください」をご確認ください。

川崎市が警鐘!無許可の回収は法律違反です

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」では、家庭から出る粗大ごみや廃家電などを回収・運搬するには、川崎市の許可が必要です。
古物商や産業廃棄物処理業の許可では、家庭ごみを扱うことはできません。

無許可で収集・運搬を行った場合には、
5年以下の懲役、1,000万円以下の罰金(法人は最大3億円)が科される可能性があります。

よくあるトラブル事例①:無料と思ったら高額請求

「無料だと言われたからお願いしたのに、トラックに積み終わった途端に10万円請求された」
「見積もりが安かったが、後から“処理費”“輸送費”と追加請求された」

実際にこうした被害相談は後を絶ちません。
特に高齢者の一人暮らし世帯などが狙われやすい傾向があります。

よくあるトラブル事例②:不適正処理・不法投棄の被害者に

違法業者が回収したごみは、適正に処分されるとは限りません。

  • 回収品を山中に不法投棄
  • 家電を分解してフロンガスなどを放出
  • 金属を抜き取った残骸を野積みにして火災発生

知らずに依頼したつもりが、環境犯罪の加担者になってしまう危険もあるのです。

「古物商許可がある=合法」とは限らない!

意外と多い誤解が「古物商の許可があるから大丈夫」ですが、それはあくまで“リサイクル品の買取・販売”の許可。
家庭ごみの収集・運搬には「川崎市の一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。

この許可を持っていない業者が家庭ごみを扱えば、法律違反となります。

行政が認めた“正規の回収方法”とは?

川崎市では、以下の方法で不用品を安全に処分できます:

  • 市の「粗大ごみ収集制度」を予約して回収
  • 「家電リサイクル法」に基づく指定引取業者を利用
  • 「一時多量ごみ」制度を申請して処分

市のホームページや環境局に問い合わせれば、正しい方法を教えてくれます。

引越しなどで収集日に間に合わない場合の対処法

「引越し日が迫っていて、市の収集に間に合わない!」
そんな時は、一時多量ごみ制度の利用を検討しましょう。

急ぎの場合でも、市に相談すれば合法的な方法を案内してもらえます。
自己判断で業者に依頼する前に、必ず確認を。

違法業者を見分ける!4つのポイント

1. 市の許可番号が表示されていない
2. 無許可で路上スピーカーや巡回車を使っている
3. 電話番号が携帯番号のみ
4. 「無料・格安」など過度な広告表現

こうした業者は、回収後にトラブルを引き起こす可能性が高いため、利用を避けましょう。

行政書士ができる支援とは

トラブルに遭った後、「泣き寝入り」しないために、行政書士に相談するという選択肢もあります。

  • 契約内容やチラシの文言の法的確認
  • 簡易な内容証明作成
  • 消費生活センターや関係機関への同行・助言

ご自身やご家族が被害に遭いそうになったら、ぜひ早めにご相談ください。

まとめ:知らなかったでは済まされない!正しい処分で自分と社会を守ろう

不用品回収は、一見便利そうに見えて、思わぬトラブルを招くことがあります。
「法律に違反しているとは思わなかった」では済まされない時代です。

正しい情報を知り、家族や周囲にもシェアして、川崎市全体で安心・安全な処分環境を守っていきましょう。

👉 ご相談・お問い合わせはこちら

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