ブログ
4.302025
国内最高齢者逝去のニュースに寄せて―今こそ考える「終活と相続」

林おかぎさん逝去―115年の人生に敬意を込めて
2025年4月26日、国内最高齢だった岐阜県土岐市の林おかぎさんが、115歳で亡くなられたというニュースが報じられました。
明治、大正、昭和、平成、令和と、五つの時代を生き抜いたその人生に、心から敬意を表したいと思います。
同時に、こうしたニュースに触れると、私たちも改めて「人生の締めくくり」について考えさせられます。
長寿社会がもたらす新たな課題とは
現代は「人生100年時代」とも言われます。
長生きできることは素晴らしいことですが、
それに伴って「終活」や「相続準備」の必要性も高まっています。
元気なうちに未来のことを考えておくことが、家族を守り、自分らしい人生の締めくくりにつながります。
「終活」は早すぎることはない
「終活」と聞くと、「まだ早い」「縁起でもない」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、終活は「元気な今だからこそ」始めるべきです。
健康なうちに準備しておけば、本人の希望をきちんと反映でき、家族も安心できます。
思い立ったときが、始めるタイミングです。
遺言書が「家族を守る盾」になる
遺言書がないと、財産の分け方で家族間に争いが起きることがあります。
特に財産が不動産中心だった場合、分割が難しくトラブルに発展するケースも。
遺言書は、単なる財産分配の指示書ではありません。
大切な家族を「迷わせず、争わせない」ための愛情の形でもあるのです。
長生き時代の相続で増える「二次相続リスク」
親が高齢になったとき、その子ども世代もまた高齢になっています。
一次相続だけでなく、その後すぐに二次相続(親の次に子どもが亡くなる)というリスクも。
長生きする時代だからこそ、相続の計画は「一代限り」でなく、次の世代まで見据える必要があります。
財産だけでなく「想い」も伝える時代
「相続」と聞くと、つい財産だけに目が行きがちですが、
本当に大切なのは「想い」を伝えることです。
感謝の気持ち、家族への願い、伝えたかったこと。
遺言書に加えて、こうした「想い」も残しておくことで、心温まる相続が実現します。
想いを形にするエンディングノートのすすめ
エンディングノートは、法律的な効力こそありませんが、
自分の人生を振り返り、家族へのメッセージを書き残すことができる素晴らしいツールです。
- 自分史のように、これまでの人生をまとめる
- お世話になった人への感謝を書く
- 介護や葬儀の希望を伝える
こうした小さな「伝言」が、家族の心の支えになることも少なくありません。
行政書士ができる終活・相続サポート
行政書士は、終活や相続に関するさまざまなサポートを行っています。
- 遺言書の作成支援(法的に有効な形で)
- 財産目録の作成支援
- 相続人調査、家族間の調整支援
専門家を活用することで、より確実でスムーズな準備が可能になります。
まず取り組みたい3つのこと
未来に向けた第一歩として、まずは次のことから始めてみましょう。
- エンディングノートを手に取ってみる
- 財産の棚卸しをしてみる
- 相続や遺言について行政書士に相談する
少しずつ進めるだけでも、大きな安心感につながります。
まとめ:終活と相続は「未来への愛情」
115年という歴史を歩まれた林おかぎさんに思いを馳せながら、
私たちも自分自身と家族の未来を考えるきっかけにしてみましょう。
終活や相続は、残された家族に対する「愛情」であり「思いやり」です。
まずは小さな一歩から、未来への準備を始めてみませんか?
相続や遺言について「ちょっと話を聞いてみたい」「具体的に何をすればいいのか知りたい」という方へ。
まずはお気軽にご相談ください。初回のご相談では、あなたの状況に合わせたアドバイスを丁寧にご案内いたします。